京都文教高吹奏楽部、WDWパレードで演奏へ
2007年2月2日に大型の竜巻で被害を受けた米国フロリダ州の被災者を支援しようと、京都文教高(京都市左京区)の吹奏楽部が、3月に現地で開かれるチャリティー演奏会に出演する。「わたしたちの演奏で元気になってもらいたい」と練習に励んでいる。
演奏会は、音楽を通じて自然保護や災害被災者の支援を進める日米グリーンバンド協会(日本事務局・左京区)が企画した。マナティーなど貴重な動植物が生息するフロリダ州の国立公園を守るためのチャリティーで、京都文教高の吹奏楽部も参加することになり、昨年末から連日、練習を続けてきた。
2月の竜巻で、20人が亡くなるなどフロリダ州で多くの人が被災したことから、教員と部員が話し合い、被災者への支援活動として演奏会に取り組むことを決めた。
部員たちは3月23日に出発し、フロリダ州のユニバーサルスタジオとディズニーワールドのパレードに特別出演した後、28日に同州オーランド市の高校で開かれるチャリティー演奏会に参加する。収益は州を通じて被災者に届ける。
壮行会を兼ねて3月21日に京都市内で開かれる部の定期演奏会でも義援金を呼び掛ける。
現地では、吹奏楽曲「第六の幸福をもたらす宿」(アーノルド作曲)などを披露する。部長で3年の新井雅代さんは「わたしたちが体験したことのないつらい出来事だと思いますが、演奏が励みになれば。楽しいと思ってもらえるように頑張りたい」と話している。