特殊効果のP・エレンショウ氏死去

 米紙ロサンゼルス・タイムズによると、映画の特殊効果アーティストのピーター・エレンショウ氏が2007年2月12日、老衰のためカリフォルニア州サンタバーバラの自宅で死去、93歳。

 1913年ロンドン生まれ。幼くして父を亡くし14歳で働き始め、背景画家の道に入る。47年からウォルト・ディズニーに勤務、「宝島」(1950年)「海底2万マイル」(1954年)などで背景や特殊効果を担当、特殊効果の先駆けと呼ばれた。

 「メリー・ポピンズ」(1964年)でアカデミー賞の特殊視覚効果賞を受賞。近年では「ディック・トレイシー」(1990年)の背景画を手掛けた。