ディズニー、iTMSでの映画売り上げが1週間で100万ドルに

 先日2006年9月12日に米アップルコンピューターのオンライン音楽配信サービス「iTunes」のストア(iTunes Music Store | iTMS)を通じて長編映画の配信販売を開始した米ウォルト・ディズニーは19日、配信販売開始から1週間で12万5000本のデジタル映画映像を販売し、100万ドルの売上げを上げたことを明らかにした。ディズニーのアイガー最高経営責任者(CEO)がゴールドマン・サックス主催の投資会合で発表した。同氏によると、ディスニーはiTunesとの提携による売上げを初年度5000万ドルを予想しているという。

 これまでのところ、iTunesで映画を配信しているのはディズニーのみ。一方ディズニーは昨年にiTunes上でのテレビ番組の配信にも合意し、デジタルテレビ映像を販売している。現在は他の製作スタジオもiTunes上でテレビ番組を配信販売している。

 iTunesと同様に映画のデジタル映像を配信販売しているサイトはグーグルのオンラインビデオ販売サイトやアマゾン・ドット・コム、ヤフーなどがあるが、アイガーCEOによると、ディズニーは今後他社の媒体にテレビ番組や映画映像を販売する予定はなく、自社のウェブサイトでのコンテンツ配信に力を入れていくという。

 ディズニーはアマゾン・ドット・コムなどでテレビ番組や映画の動画配信を行っているパラマウント、20世紀フォックス、ソニーピクチャーズ、ユニバーサルスタジオなどの大手映画スタジオ会社とは違った路線を進む方針。「われわれは提携する相手を慎重に検討する」とアイガーCEOは述べている。

 また同氏は、オンラインでのデジタル映像販売は同社のDVDの売り上げを奪うものではなく、テレビの視聴率などにも悪影響を及ぼすものではないとの発言をしている。