クルーズ事業、世界で拡大・家族連れにも需要広がる
豪華客船に乗って旅をするクルーズ事業が世界的に急拡大している。米国のベビーブーマーや日本の団塊世代など金銭的に余裕のある層が増えているほか、世界的な景気拡大で家族連れにも需要が広がってきた。米ウォルト・ディズニーやロイヤル・カリビアンなどクルーズ大手を中心に、2000年から10年の間に約百隻の新型客船が就航する見通しだ。
米ディズニーは2011年から2012年をめどに12万2000総トンの大型豪華客船二隻を就航させる計画。これまでのカリブ海航路に加え、2週間程度かけて、スペインやフランス、イタリアなど地中海諸国を回るコースを新設。パナマ運河を経由して米西海岸を回るコースも加える。同社は1998年にディズニー・マジック号(83,000総トン)、1999年にディズニー・ワンダー号(同)を相次いで就航させ、クルーズ事業に参入した。