LED水耕栽培野菜、園内レストランで提供
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、園内レストランで利用する野菜を発行ダイオード(LED)による水耕栽培で自前供給すると決めた。100%子会社の舞浜ビジネスサービスが千葉県袖ケ浦市に工場を作り、東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーに2007年春から出荷する。LEDを使った葉物野菜の栽培工場としては、国内最大級になる見通し。3年後には両園内で消費する葉物野菜の大半をまかない、TDR内のホテルへも供給する予定。
LED栽培は、工場内に並べた棚の上で葉物野菜を水耕栽培し、日光の代わりにLEDの光を当てる。日光に比べ光合成が促進されるため、例えばレタスなら通常2カ月かかるところを約1カ月で収穫できるという。
栽培するのはレタスのほか、ホウレンソウ、ハーブ、水菜など。葉物野菜の価格は天候に左右されやすく、年間280トンを使うTDRの悩みの種だった。舞浜ビジネスサービスは「LED栽培という新技術で安定した供給が見込まれる」と話しており、これが工場建設の決め手となった。
99年に設立された同社は積極的に障害者を雇用しており、現在、従業員の7割を占める。LED工場でも新たに約20人を採用する方針で、障害者雇用の面でも先進的な試みとなる。